NOS

ニュー オールド ストック の略で NOS でしたね。 NOSと空冷VWの世界では普通に使っていますが、ニューでオールドなストックって・・・相反する言葉の重なった変な言葉ですね。 眉毛剃ってツッパっているのに、几帳面な高校生みたいですね (その様な、ご学友もいました)
一目でNOSと分かってしまう箱で入荷は、当社品番TR−0012のT−1ビートルのスポルトマチック用のリビルドキット。 僕が所有した最初のワーゲンが赤のスポルトマチックで、シフトチェンジ時にクラッチ断続を行うバキュームコントロールユニットから ”ブェー” と聞こえる。   ”ブェー” が聞こえなくなるといけません、シフトチェンジが出来ません。 エンジンが掛かっていてもギアが入らずに帰って来れません。 で、法政工業電気科卒の僕は配線をチョイチョイとやって、ギアが入っていてもセルモーターが回るようにしてしまったのです。 普通科卒業の方は真似をしてはいけません。 
話がそれてしまいましたが、純正番号 113−198−803にあたるTR−0012。発注は1個だったのですが、10個入りの箱 (箱のラベルにドイツ語で 10SATZ とあります) に1個だけ入ってまいりました。 と言うことはこの仕入先の棚にあった10個入りの箱の最後の1個だったのでしょう。 この箱の後に何個もこの箱が控えていればよろしいのですが・・・・。 次のご注文の方へはこの10個入りの箱で出荷になりますが、それが最後の1個になってしまうかもしれませんね。



お次の写真も既に入手が出来なくなってしまっているT3バナゴン用の助手席側の純正ミラー。 右ハンドルの左側用でヤナセで売られた車輌にはこれが装着されていたと思います。 僕の乗っていたトランスポーターにもこれが装着されていましたが、ヤナセは偉くてVWから供給されているこの四角いミラーの他に直近の死角をなくすため凸面の丸ミラーも付いていたのです。 
ヤナセでは、空冷のT−2 (高年式ですね) を5ナンバー枠に収めるために、バンパーを切り詰め、リアフェンダーを引っ込めて、スライドドアのドアハンドルまで削って薄くしてありました。 大変な手間を掛けて、ディーラーに並んだのです (で、高かった) 。 空冷VWの世界では、ヤナセバンパーとかヤナセミラー・ヤナセアンテナ・ヤナセガラス (古い年式でもこんなのありましたね) などと呼ばれ、これらが付いている正規輸入のディーラー車は誇らしいものです。 この時代にヤナセがVWに掛けた意気込みを感じますね。 
話がまたまたそれましたが、ヤナセミラーはT3バナゴンにも丸ミラーとして存在したのです。 このドイツから来たアッセンブリーには、当然ヤナセミラーは含まれませんがボディー装着に必要なガスケット類まで付属する豪華版セットであります。 実は4月に入荷していましたが、アップしていなかったようですね。 今日写真を撮ったのは、「有ってよかった」の幸運なお客様の元へ旅立つに当たり ”これが扱えた最後の1個かもしれない” な状況だったので記念撮影だったのであります。


(有) カラーキング   
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